電気代を1円でも節約する為に知っておくべき7つの節電知識

関西電力や東京電力などの他大手10社が、2015年5月から電気代の一斉値上げを2015年3月に発表しました。

10社同時の電気代一斉値上げは約1年ぶりとなり、その背景には原油の輸入価格が下がったものの、太陽光発電などの再生可能エネルギー買取価格の上乗せがあり、電気代の価格は2倍以上に値上げする事になってしまいました。(平成27年8月時点)

これを受けて、私たちは「電気代が高い」「いい加減にしろ」と憤ることは簡単ですが、家庭や企業における電気代の大きな負担を少しでも解消させるにはどうすれば良いのでしょうか?

そこで、今回は電気代の値上げが起こる原因と、少しでも電気代を節減させる方法をご紹介します。

 

電気代節約の前に|電気代の値上げが起こる要因

電力会社から届く“電気料金明細”を見るたびに、使用量はそんなに増えていないのに、「電気料金だけ高くなった」と、ため息をつかれている方は多いと思います。

例えば、関西電力の6月からの電気代値上げ幅は8.36%と、当初予定していた10.23%よりは低くなったものの、電気代の高騰が家庭に少なからず影響を与えているのは間違いありません。

また、日本には昔から水力や火力、原子力など様々な種類の発電所がありますが、なかでもLNG(液化天然ガス)、石炭や石油を使った火力発電所の比率が高いのが特徴です。

全での発電量の中で、火力発電が占める割合は60%程度でしたが、原子力発電所が稼動していない現在は、火力発電の割合は90%近くのフル稼働状態となっています。

まずは、全国10社の電気代がどのくらい上がったのか見ていきましょう。

北海道から沖縄電力の電気代値上げ幅

これまでの4月と比べて、電気代の値上げ幅は、電気の使用量が平均的な家庭の場合で12~156円の値上げとり、全国の電力会社が行った電気代の値上げ幅は以下のようになっています。

  • 北海道電力:12円/東北電力:106円/東京電力:18円
  • 中部電力:105円/北陸電力:156円/関西電力:69円
  • 中国電力:112円/四国電力:129円/九州電力:120円
  • 沖縄電力:54円

今回大きく取り上げられた、関西電力の家庭の電気代負担額は以下のようになるという予想が出されています。

季節 電気代 (2014年) 電気代平均予想額 (2015年) 値上げ予想額
春(4~6月) 31,071円(年間) – – – – – – – –
夏(7~9月) 31,006円(年間) 32,438円(年間)
(昨年より4.62%増)
+1,438円
秋(10~12月) 29,630円(年間) 32,107円(年間)
(昨年より8.36%増)
+2,477円
冬(1~3月) 42,105円(年間) 45,624円(年間)
(昨年より8.36%増)
+3,519円

出典:関西電力が6月から電気料金値上げを決定!その詳細は?

これは関西にお住いの方の電気代の増加予想ですが、全国的に見ても同じようなことが起こるとみて、まず間違いないでしょう。

電気代の値上げ後、すぐに電気代が大きく増えてしまうわけではありませんが、冬には昨年と比べて電気代負担が大きく増えてしまう可能性がありますので、「電力会社の電気代値上げ対策としてできること」を参考に、今からできる対策をしておくのが良いのではないでしょうか。

電気代の値上げ推移

次に、2005年から2014年までの、ひとり暮らし世帯と2人以上の世帯で、実際に支払っている電気代の推移をみて行きましょう。

年度 単身世帯 二人以上世帯 電気料金単価
(1kWhあたり)
2005年 52,982円 110,603円 21円25銭
2006年 53,416円 113,545円 21円28銭
2007年 54,009円 111,014円 21円48銭
2008年 58,421円 117,410円 22円98銭
2009年 57,231円 115,758円 20円90銭
2010年 60,190円 118,204円 20円96銭
2011年 57,608円 115,092円 22円27銭
2012年 61,696円 122,382円 24円51銭
2013年 65,779円 128,086円 26円84銭
2014年 66,780円 134,436円

*総務省統計局の家計調査(家計収支編)を参照

2005年と2014年を比較すると、電気料金は単身世帯で約13,800円の負担増、二人以上世帯では約23,800円もの電気代の負担増となっていることがわかります。2011年は東日本大震災の影響で節電に努めたこともあり、前年よりも電気料金が下がりましたが、2012年からはまた電気代の値上がりが起こっています。

どうしてこんなことが起こっているのかには、もちろん理由があります。

日本は資源が少ないから為替の動きに左右される

日本は資源の乏しい国として有名ですので、発電に必要な化石燃料はすべて海外からの輸入に頼っており、為替(円安や円高)や燃料価格の変動はダイレクトに発電コストに影響します。近年の電気料金の上昇は、原子力発電所の停止で火力発電の比率が高まり、発電に必要なLNGや石炭などの燃料費が増大したこと、円安で燃料の輸入コストが割高となったことが大きな要因と言えます。

再生エネルギー買取費用の上昇

再生可能エネルギー発電促進賦課金(再生可能エネルギー買い取り費用の国民負担分)の導入も、電気料金が上昇傾向にある理由の1つです。

引用元:東京電力エナジーパートナー|「電気ご使用量のお知らせ」の読み方

 

再生可能エネルギー発電促進賦課金とは?

太陽光や風力、水力、地熱、バイオマスなどの再生エネは、発電コストが高いため普及しにくい。そこで、こうした再生エネで発電された電気を、国が定める割高な価格で電力会社が一定期間買い取ることを義務付けている。この制度がFITで、12年7月に始まった。

電力会社が買い取りに要した費用は、消費者が使った電気の量に比例し再生エネ賦課金によって賄われる。即ち、電気料金の一部として我々一般の消費者が負担しているわけだ。資源エネルギー庁の試算では、標準家庭における再生賦課金は12年度で約66円/月、13年度で約105円/月となっている。これは、電気料金として毎月、我々一般消費者が支払うものだ。
出典:再生可能エネルギー賦課金を巡り流布される奇妙な誤解|本来のFIT改革は高過ぎる買取価格の引き下げ

この再生可能エネルギー発電促進賦課金、ものスゴイ勢いで値上げしており、制度が始まった2012年の66円/月から4年間で約7倍の値段に跳ね上がっています。

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燃料費は燃料価格が下がることもありますし、火力以外の発電比率を高めるなどの工夫もできますが、再生可能エネルギー発電促進賦課金については、国家の方針として再生可能エネルギーの普及・拡大に努めていますので、こちらは引き続き値上がり傾向が続きそうです。

電気代の節約対策としてできる7つのこと

さて、電力会社の電気代の値上げに嘆いていてばかりでは出費がかさむだけで、生活をどんどん圧迫していくばかりですので、日々の小さいことから節電するための対策をしていく必要があります。あまり知られていませんが、電気代は少しの工夫で50%OFF以上も節電することも可能です。

その方法にはどんなものがあるのか、確認していきましょう。

時間帯割引契約の利用

一般家庭が電力会社と契約しているプランはおそらく「従量電灯」という契約方法です。簡単に言えば、「どの時間に使っても電気代は同じです」というプランのこと。もし、あなたや家族が日中あまり家にいないのであれば「時間帯割引契約」を検討してみると良いと思います。

夜10時~朝8時までの電気代を70%~80%OFFにする代わりに、その他の時間帯は約30%高くなるという割引のことです。東京電力の時間帯割引契約には、「おトクなナイト8」「おトクなナイト10」の2種類があります。
参考:おトクなナイト8・10

契約アンペアを下げる

電気代の基本料金は、契約アンペアに応じて高くなったり安くなったりします。電気代を1円でも節約するには、契約アンペアを低くすることは必須と言えます。アンペアの目安としては、夏場にクーラーとドライヤーを一緒に使うとブレーカーが落ちる程度がちょうど良いと思います。ブレーカーが落ちると分かっていれば、同時に使わなくなり、こまめに電気を消すことで電気代の節約になると思われます。

ちなみに、基本料金を10A下げると、月に250円、年間で5,000円以上の電気代節約につながりますので、やってみてはいかがでしょうか。

電気の使用量を抑えて単価を抑える

電気料金は「基本料金+(単価×使用量)」の合計となりますので、電気の使用量が上がるに従って当然単価も上がっていきます。この電気代の単価には3段階設定されており、1段階下がると節約の効果が大きくなります。

  • 120kWhまで:17.87円
  • 121~300kWh:22.86円
  • 301kWh以上:24.13円

待機消費電力の節約

電気代を抑えるには待機電力を使わないことも重要です。これは電気代の節約の中ではかなり有名な話ですが、実は電気代の約10%は待機電力であることはご存知でしたでしょうか?

たとえば、あなたの家庭が10,000円/月の電気代が掛かっていた場合、1,000円/月が待機電力となります。この待機電力を使用しないことで、電気代が約10%カットされるのだからやっておかないほうが損だと言えます。

1:スイッチ付の省エネタップ

使っていないコンセントのスイッチをOFFにするだけで電気代の節約に繋がります。コンセントを抜く必要がなく、家電ごとにスイッチがあるので、簡単に設定できて非常に便利ですね。

2:ブレーカーを落とす

ブレーカーは部屋毎に設定されているので、普段あまり入らない部屋がある場合はブレーカーごと落としておくと待機電力を全く使わないので節電には効果的です。特に旅行などで家を数日空ける場合は、必要最低限の物だけ残してあとはブレーカーを落とすと良いと思います。

家電製品ごとの消費電力を把握する

電気代を節約したいと思っている人でも、家電製品がどのぐらいの電気代が掛かっているのかを把握していない人は多くいます。どの製品が、どのくらいの電気量を使用しているのか、分かった上で使用することで節約の意識が高まると言えます。

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100円でどれくらい電化製品が使えるのかを表にしているので、確認していただきたい。エアコン→冷蔵庫→照明器具→テレビの順となっている。一般家庭では、4分の1の電気代をエアコンが占めています。

家電製品名 100円での稼働時間 1時間の使用時間
エアコン 冷房時/約10時間 冷房時/約10円
暖房時/約 5時間 暖房時/約20円
冷蔵庫 約100時間 約1円
照明(60Wの白熱電球) 約100時間 約1円
カラーテレビ 約50時間 約2円
全自動洗濯機 約50回 約2円
衣類乾燥機 約1回 約70円
掃除機 約5時間 約20円
炊飯器 約100時間 約1円
電気こたつ 約30時間 約3円

 

エアコンの電気代を節約する

家庭の電気代で約4分の1を占めるエアコンの電気代が節約できれば、かなりの節減になります。とにかく出来るだけ我慢をするという方も多くいますが、エアコンの節約方法は、意外とたくさんあるので覚えておきましょう。

1:室外機に専用カバーをかける

「これだけ!?」と思われるかもしれませんが、室外機周辺の温度が高すぎたり、逆に低すぎたりすると余計に電気代が掛かってしまいます。室外機を通気性の良い場所に移動させるだけで節約に繋がります。また、専用のカバーをかけることで、直射日光を避けることで、室外機の余計なエネルギーが必要なくなるのでオススメです。

2:フィルターを掃除する。

エアコンを購入してから、せめて1ヶ月に1度、理想は2週間に1度掃除することを意識してみてください。掃除機でホコリを取るだけで、1年間で約930円の節約に繋がり、エアコンの寿命も伸びる一石二鳥の節約方法です。

3:風量を「弱」ではなく「自動」にする

エアコンの風量は「弱」よりも「自動」にした方が、実は電気代の節約につながります。理由としては設定温度に達した時に、弱風よりも弱い「微風」状態になるからです。たとえば、冷房を24度に設定した場合、「弱」では一時間あたり146kw消費しますが、「自動」の場合は139wで済みます。

4:設定温度を見直す

冷房を使う場合、設定温度を1度上げるだけで約10%の電気代節約になります。温暖時では2度低くするだけで約10%の節約です。理想は、夏は28度、冬は21度を目安に設定するのが良いでしょう。

冷蔵庫の電気代を節約する

エアコン同様に、冷蔵庫の待機電力もバカにできない項目です。冷蔵庫の電気代を節約する上で、エアコンの次に電気代を消費する冷蔵庫の節電方法も確認しておきましょう。

1:温度調節を利用する

買ってから一度も温度調節をしたことがない、そもそも温度調節ってなんだという方もいるのではないでしょうか?冷蔵庫の温度調節を「強」から「弱」にするだけで、約20%の電気代節約になります。夏は「強」、冬は「弱」という具合に、季節に併せて温度を変えるのが良いかと思います。

2:冷蔵庫を壁に近づけすぎない

冷蔵庫と壁の間が狭いと熱を持ってしまい、余計に電気代がかかってしまいます。側面は壁との間を2cm以上、背面は10cm以上開けていただき、上面には物をのせず、天井との間を10cm以上開けると良いでしょう。これだけで、約20%の電気代節約につながります。

3:物を詰めすぎない

食材でパンパンになっている冷蔵庫は、そうでない時と比べて1年間に約6,000円もの電気代に差が生まれてきます。冷蔵庫内は余裕を持って食材を入れ、開閉の数も少なくすると電気代の節約になるので覚えておきましょう。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

電気代の値上げに対して、私たちは文句を言いたくて仕方がありませんが、生活に必要な部分を原子力発電を使わずにまかなっている現状を考えれば、それもある程度は納得しなくてはいけない部分も多いと思います。

しかし、少しでも安くならないかと座して待つよりは、今自分にできることから始められるのが良いとは思いますので、今回の節約方法も含めた内容が、お役に立てば幸いです。