エコキュートにする前に知っておきたいデメリット5つとメリット3つ

エコキュートとは、2001年に販売が開始された給湯器で、2017年7月時点で国内で500万台ほど普及しています。

節電や節約、エコ活動の観点から導入を検討されている方も多くいらっしゃると思いますが、今回の記事では、導入する前に是非知っておいた方がいいメリットやデメリットを詳しくご紹介していきます。

  • 光熱費がどのくらい安くなるのか
  • 導入することで何か不便なことはあるのか

など、実際に導入したときのことをイメージしやすいよう解説していきたいと思いますので検討材料にしていただけたらと思います。

 

エコキュートを導入した際の5つのデメリット

まずはエコキュートを導入したときのデメリットを5つご紹介していきます。まだ導入するかどうか迷われている方はもちろんのこと、すでに購入することをほぼ決定している方も念のため確認し、再度検討することをお勧めします。

ガス給湯器より高額である

エコキュートの値段

メーカー(容量) 相場価格(定価)
三菱電気(370L) 35万(75万)
三菱電機(460L) 37.5万(80万)
三菱電機(550L) 40万(95万)

ガス給湯器の値段

メーカー 相場価格
ノーリツ(フルオート24号) 76,000円
ノーリツ(オート20号) 64,000円
ノーリツ(オート24号) 58,57円

上記の数字だけを見ただけでも、エコキュートの値段が高いことがわかりますね。またエコキュートの元を取るのに10年はかかると言われていますが、その前に機械が故障してしまうリスクも考えると買うのを躊躇してしまう人がいるのも納得です。

※オートタイプとフルオートタイプの違いについては、下記の表にまとめていますので参考にしてみてください。

  自動湯はり 自動足し湯 自動温度調整 自動配管洗浄
オートタイプ × × ×
フルオートタイプ

深夜に騒音が聞こえる

エコキュートは、外付けされたヒートポンプユニットが夜中にお湯を作るので、空気を圧縮する機械音により近隣トラブルが起きたり、家族の睡眠妨害につながったり等のトラブルが起きています。

ヒートポンプは、以下の画像のような仕組みになっています。

引用:パナソニック公式

使いすぎるとお湯が切れる

ここでいうエコキュートのお湯切れとは、蓄えられた熱湯を使いきってしまいタンク内が低温水だけで、満たされた状態のことを言います。

この状態になってしまうと、ガス給湯器とは違い、次にお湯が使えるようになるまで一定時間待つ必要が出てきます。

故障しても自分の手では直せないことがほとんど

「お湯が出ない」「お湯があふれる」「動かなくなった」などエコキュートを使っていると故障が起きてしまうこともあります。

どういう場合に自力で直せて、どういう場合は業者に頼まなければいけないのか、事前に知っておくといいでしょう。

自力で直せるかもしれない場合=エラーが出ている場合

エラーが出ているときは、故障でないことも多いようです。説明書にエラーが出ているときの対処法がまとまっているのでそれを見ながら指示通りに対処してみると直せるかもしれません。

多くは、掃除をきれいにできていなかったりするときにエラーが出ることがあるので、まずはフィルターのごみの詰まりを取り除いてみましょう。

また、直せる範囲の詳しいケースは以下の通りです。

プリント基板・圧力スイッチの異常 プリント基板の異常や、圧力スイッチの異常であれば一度、エコキュートのブレーカーをオフにして1分後またつけてみてください。そうしてもエラーが消えなかった場合は異常を起こしているので、業者への依頼になってしまいます。
お湯はり不可エラー お湯はり不可のエラーの場合は給水配管、給湯配管が凍結しているので、浴室リモコンの入・切を入にして給湯栓(お湯側の蛇口)を開いて解凍されるのを待ってください。
このケースは、冬場に起こりやすいので、リモコンの給湯温度を水にして1分間に200㏄程出るように給湯栓(お湯側の蛇口)を開けるのが対策になります。

業者に頼んだ方がいい場合=エラーが消えない場合

自分でフィルターを掃除してみたけれどエラーが消えない、細かいところまで自分で掃除できない、操作方法がわからない、という場合は、業者に頼るしかありません。

しかし、故障を直すのに数万円から数十万円もしてしまうので、なるべく自分で出来る範囲であれば直したいですね。

空気の熱を利用するので冬は効率が下がり光熱費が上がる

冬場は気温が低いため通常時よりも電力を多く使ってしまいます。また、お湯を使う場面が多くなるので想定していたよりも電気代が上がってしまいます。

 

エコキュートを導入する3つのメリット

先ほどデメリットについて伝えましたが、もちろんメリットもあります。このメリットに魅力を感じたら、エコキュートを使う価値はあるのではないでしょうか。

光熱費が安い

エコキュートは季節別時間帯別電灯契約という契約に入っているので、昼間時間は高額になりますが、夜間の電気料金は日中の2分の1に設定されているなど、かなり割安です。

実際、どのくらい安くなるのか具体的な家庭を想定して計算してみます。

《想定ケース》
世帯人数が3~5人の家庭で、370Lのタンクを使っている場合
冬以外の季節は0.950kwの使用量、冬は1.5kwの使用量を使っていると三菱エコキュート仕様表に示されていたので冬期と冬期以外の平均1.225kwをとって深夜に5時間使った場合

1日に必要な消費電力量
1.225kw×5.0h=6.125kwh

1ヵ月に必要な消費電力量
6.125kwh×30=183.75kwh

ここで、東京電力の電化上手の夜間電気料金をあてはめると12.25円/kwhなので次のようになります。

183.75kwh×12.25円/kwh=2,250.93円

となり、1ヵ月2,250円とわかりました。

エコキュートなのでガス代もかかっておらず、この金額は安いのではないでしょうか。

非常時にはタンク内の水を非常用水として使える

前もって夜のうちにお湯や熱を貯めておくので停電した時でも使うことが出来ます

ただ飲料水としては使えないので、洗濯する際や食器を洗う際に使うことになります。370リットルの貯湯タンクであれば家族4人分で3日分の生活用水を確保することが出来ます

二酸化炭素を使うために環境にやさしい

エコキュートは、ヒートポンプ式の電気給湯器なので、空気の熱でお湯を沸かすことが出来ます。

また、冷媒として使われるのが、自然に存在する二酸化炭素なので、エコシステムと呼ばれています。

※ヒートポンプとは空気を圧縮させたり膨張させたりすることで温めたり冷やしたりすることです。

 

エコキュートを使う以外の節電・節約方法とは

エコキュートを使う以外の節約方法も調べてみましたので、下記をご覧ください。

ガス会社を乗り換える

今利用しているガス会社の料金と他のガス会社の料金を比べ値段の低い方に移るという選択肢もあります。

電気会社を乗り換える

ガス会社同様、電気会社も検討しなおすという選択もありますね。契約プランを見直したり、契約アンペアを見直したり、ライフスタイルから考えて最も節約できる契約形態に変更しましょう。

今ある環境の中で節約を考える

上の2つの案は、大幅に節約できることが期待できるものですが、契約を変えるという少々面倒な作業が発生してしまうものです。以下では今すぐ簡単にできる節約方法もご紹介していきますので参考にしてみてください。

  • 年季が入っている家電製品を買い替える
  • エアコンのフィルターを月に1度掃除する(年間31.95kwhの省エネになります。)
  • 室外機の周りの環境をきれいにする(室外機の周りがごちゃごちゃしているとエアコンの効率が下がり無駄に電力を使ってしまう。)
  • 使っていない部屋の電気は消す
  • 冬の暖房を湯たんぽなど原始的なものに変える

 

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少しの工夫でも、長く続けていけば光熱費の相当な節約になりますのでできることから実践してみるとよいかと思います。

 

まとめ

エコキュートのメリットとデメリットはわかりましたか。エコキュートは初期費用が高いですが非常時にも使えますし、夜間に利用した電気料金を払うので月額の費用は安くなります。

ただお伝えした通り、初期費用の面でも利用時の面でもデメリットはありますので、トータルで考えてエコキュートにするかどうか決断してくださいね。

検討される際、この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。