家賃を値切るための5つの裏ワザ|仲介手数料や初期費用を抑えるコツ

家賃を1,000円でも値切ることができれば、年間で12,000円ものお金を節約することができます。交渉をするだけなら、それによって入居審査が通らなくなるとは限りませんから、「言うだけ言ってみる」のもひとつです。

この記事では、家賃の値切りをする際に、交渉をより有利に進めるための知識をいくつかご紹介します。

家賃を値切る前に行っておくべきこと

家賃を値切る際には、こちら側にも事前知識や準備が必要です。家賃は強引に交渉を持ち出してもうまくいかない可能性があります。あくまでも貸してもらう立場なので、用意周到に交渉の戦略を立てていきましょう。

不動産の仕組みを理解する

家賃交渉をする際には、あなた自身が不動産のお金の仕組みを理解する必要があります。ここでは、不動産を契約する際に発生するお金などについてご紹介します。

礼金

礼金は、オーナーに家や土地を借りることへのお礼として支払うお金です。あくまでもお礼のお金なので、場合によって礼金は値切り交渉がしやすいと考えてもいいでしょう。

敷金

敷金は、原状回復費用などのために不動産会社に預けるお金です。そのため、引越しの際に原状回復費用を差し引いた金額が戻ってきます。

契約時の前家賃

契約時に前家賃を初期費用として支払いますよね。前家賃は基本的に家賃発生日(入居日)から家賃引き落とし日までの期間が開いている際に支払うことになります。

そのため、契約を月初や月末にずらすことで前家賃を節約することも可能です。

フリーレント

物件によっては「フリーレント●ヶ月」と表記されている場合があります。これは、家賃が数ヶ月分無料になることです。

住みたい場所の家賃相場を調べておく

月々の家賃を下げたいために、感覚で「5,000円下げて欲しい」と言ってしまうと相手は断固拒否する体制になってしまいます。

家賃を下げる際は、住みたい場所の家賃相場を調べておき「この地域の相場はこれくらいだから、家賃がこれくらいだと嬉しいんですけど…」と交渉をはじめることが理想的でしょう。

地域の家賃相場の調べ方

家賃相場を知るには、物件情報サイト「LIFELL HOME’S」が便利です。

引用:LIFELL HOME’S|家賃相場

交渉時期を考える|4月〜8月が狙い目

家賃を値切る際には時期が重要です。値切り交渉の狙い目は4月〜8月の時期です。1〜3月は進学や就職のために「4月までに引っ越したい」という方が多いため、交渉は難しいでしょう。

また、9〜12月は社会人にとっては人事異動の時期なので、年明けほどではありませんが、やはり引っ越したいと考える方が多くいるため交渉には向かない時期です。

引用元:LIFULL HOME’S|年間募集件数の推移と家賃交渉の難易度

更新のタイミングも交渉のチャンス

オーナーは家賃滞納などの問題がなければ、入居者に少しでも長く住んでもらいたいと考えています。

そのため何度も更新している物件の場合は、更新のタイミングで家賃交渉をするのもひとつです。「これからも長く住み続けたいから、家賃が1,000円でも安くなると嬉しい」と交渉するのもアリかもしれません。

入居審査を確実に通す態勢を作る

家賃を値切ることは、大家さんにとって金銭的負担が大きいものです。値切る代わりに、家賃を滞納せずに支払い続けられるのか、普段以上に吟味されることになるでしょう。

  • アルバイトなどで収入が不安定
  • 転職したばかりで会社の在籍年数が浅い
  • ペット・子供がいる

このような場合は、家賃滞納や近隣トラブルを懸念されるため、審査が通りにくい場合もあります。

 

家賃を値切るための4つの方法

家賃の値切り交渉は、不動産会社への来店時からはじまります。いきなり値切り前提で物件の契約をしようとすると、信頼を失ってしまう可能性もあるため、オーナーも妥協できる金額を見極めて交渉していきましょう。

来店時は初期費用・家賃の予算を低めに伝える

不動産会社に来店して物件を探す際、初期費用や家賃の相場を用紙に書きますよね。その際は、実際に思っている予算より5,000円〜1万円低く伝えましょう。

不動産の担当者は、「物件が良ければ家賃は少し高くてもいい」と考えて、予算オーバーの物件も候補に出してきます。少しでも高い家賃の物件で契約することができれば、仲介手数料などの利益が上がるからです。

そのため、必ず低めの予算を伝えた上で物件候補を出してもらいましょう。

内覧・交渉時は強豪店舗と比較して交渉する

内覧や予算見積もりの際に、強豪店鋪などの物件の金額と比較しながら交渉するのもひとつです。

具体的に「(サイト名)で出てた物件は●円だったけど」「ここは仲介手数料●%だったからな…」と、強豪店鋪やサイトの名前を出すと、その金額よりもなるべく安くする方法を考えてくれます。

3,000〜5,000円の範囲内で値切る

家賃交渉が可能な金額は、元の家賃によって異なります。家賃交渉の金額目安は以下の通りです。

元の家賃 交渉できる金額
5万円前後 1,000円〜3,000円の範囲内で交渉
5万円〜10万円 3,000円〜5,000円の範囲内で交渉
10万円以上 5,000円前後の範囲内で交渉

なお、上記の金額はあくまでも目安です。実際に交渉ができるか、上記の金額分だけ引いてもらえるかなどは交渉次第になります。

 

値切りやすい物件の特徴

家賃の値切り交渉をする際に、交渉しやすい物件をあらかじめ選ぶとスムーズに交渉を進めることができます。この項目では、家賃が値切りやすい物件についてご紹介します。

小規模の不動産会社や個人オーナーの物件

大手不動産会社などが管理している物件は、管理している物件が多い、また他の顧客との契約が望めるため家賃交渉には向いていません。

街の不動産屋さんや個人オーナーなど、単純に空室を避けたいと考えるオーナーの物件などで交渉するのをお勧めします。

フリーレントがある物件

フリーレント物件は、「家賃を数ヶ月分無料にするから早く借りてほしい」「空室にしたくない」というオーナーの願いが垣間見え、交渉しやすい物件でもあります。

また、家賃が1ヶ月分安くなるだけでも、全体としてみるとかなりの節約になります。

複数の部屋に入居募集がかかっている物件

302号室、303号室、402号室など同じ建物で複数の部屋が空室状態の場合も「早く空室を埋めたい」とオーナー側も考えるため交渉の余地があります。

本当はこの予算で2階以上がいいけど、家賃が下がるならこの物件でもいい…」と妥協しているように見せるのもひとつです。

 

家賃以外で交渉余地があるもの

家賃を値切ることができなくても、初期費用や屋内設備などで、住居費用を抑えることができます。この項目では、家賃の値切り交渉が難航した際に妥協案として提案して、値切れるものをいくつかご紹介します。

敷金・礼金が安くならないか

敷金や礼金は値切ることができれば、初期費用を抑えられて家賃1ヶ月分近くの節約が可能です。特に礼金は、あくまでもオーナーに支払うお金なので、オーナーと直接交渉ができる場合はいくらかまけてもらえないかと交渉してみましょう。

仲介手数料が安くならないか

不動産仲介会社から物件を借りる場合は、仲介手数料が最大で家賃の0.5ヶ月分かかります。国土交通省では仲介手数料の金額を以下のように規定しています。

これはあくまでの上限なので、値切り交渉の余地はあります。値切り金額の範囲としては家賃0.3ヶ月分までの金額が妥当でしょう。

宅地建物取引業者が宅地又は建物の貸借の媒介に関して依頼者の双方から受けることのできる報酬の額(当該媒介に係る消費税等相当額を含む。以下この規定において同じ。)の合計額は、当該宅地又は建物の借賃(当該貸借に係る消費税等相当額を含まないものとし、当該媒介が使用貸借に係るものである場合においては、当該宅地又は建物の通常の借賃をいう。以下同じ。)の一月分の一・〇八倍に相当する金額以内とする。この場合において、居住の用に供する建物の賃貸借の媒介に関して依頼者の一方から受けることのできる報酬の額は、当該媒介の依頼を受けるに当たつて当該依頼者の承諾を得ている場合を除き、借賃の一月分の〇・五四倍に相当する金額以内とする。
引用元:国土交通省|昭和45年建設省告示第1552号

今と同じ管理会社の物件で仲介手数料が安くなる!?

今お住いの物件の管理会社と同じ会社が管理している物件を契約すると、仲介手数料が安くなることがあります。もしも、管理会社が今の物件と同じ場合は、その旨をオーナーに必ず伝えて下さい

室内設備を新しくしてもらえないか

家賃や初期費用を抑えるのが難しい場合は、設備の充実を図りましょう。内覧に行った際に、「エアコンが古いのが少しだけ気になる」と伝えたら、もしかしたら新しいものに取り替えてくれるかもしれません。

 

まとめ|家賃交渉はあくまでも可能な範囲で行う

家賃を値切ることができれば、年間の支出を大幅に節約することができます。しかし、家賃交渉は、オーナーにも同じ金額だけの負担をかけてしまうことになります。

無理に交渉してしまうと居心地が悪くなってしまうこともあるため、妥当な金額の範囲内で交渉することをおすすめします。