皆さんは何かしらの保険に加入されていますか?
車を持っている方は自動車保険、アパートを借りている方は火災保険、他にも生命保険や医療保険等、保険の種類もさまざまです。
どの保険もいざというときのために入っておくものですが、月々、もしくは年単位でかかる保険料。節約できるのであれば節約したいですよね。
今回は、賢い保険料の節約のポイントについて解説したいと思います。金額だけではなく、総合的に賢い選び方ができるよう、参考にしていただければ幸いです。
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保険に入る目的をしっかり考えよう

みなさんはご自身やご家族が契約している保険の内容や金額を把握していますか? 保険料は長期に渡って支払いが続くため、家計への負担が重くなりがちです。
とはいえ、いきなり契約を解除したり、勧められるがままプラン変更をしてしまったりすると、いざ必要になったときにまったく保障を受けられないといったリスクが生じます。
まずは、節約のための第一歩として、各保険に加入する目的を改めて考えてみることから始めましょう。
①死亡保障に入る目的
もし自分が死んでしまったら…といった死亡リスクに備えるためですね。
もしあなたが一家の大黒柱であるなら、万が一のことがあったとき、家族は路頭に迷ってしまうかもしれません。
残された家族を金銭面でカバーするのが、生命保険です。
まだ独身で扶養家族もいない方は、高額な死亡保障をかけるよりも医療保障や貯蓄に重点を置くとよいでしょう。
“誰のために”、“何に”備える保険なのかを考えてみてください。
②医療保障に入る目的
突然事故に遭ったり、急に病気が発覚したりすることがあるかもしれません。
事故や病気で長期入院や手術が必要になった場合、十分な貯蓄があれば対応できると思いますが、そうでないと大変です。
予想していなかった突然の出費ですから、医療費が支払えない…といったことも当然考えられますよね。
そういった医療リスクに備えるための保険が、医療保険です。
医療保険だけではなく、入院している間の収入がなくなったり減少したりするリスクに備えるという目的なら、所得補償保険など、目的に合った保険を検討してみましょう。
③老後保障に入る目的
厚生労働省の平成28年簡易生命表によると、日本人の平均寿命は男性が80.98歳、女性が87.14歳。世界的に見ても日本は長寿国です。
ただ、長生きをすることで、想定していたよりも老後の資金が必要になってしまう…ということも考えられます。老後が心配、とよく耳にするように、長生きがある意味リスクとなる、という考え方ですね。
老齢年金だけでは心もとないので、ある程度老後資金を備える必要があります。
④介護保障に入る目的
③でも申し上げましたが、日本は世界的に見て長寿国です。
しかし、死ぬまでずっと健康で元気であるとは言い切れませんよね。
年齢を重ねていくと、どうしても身体が衰えていきます。これは人間にとって仕方のないことです。
介護の必要が出てきた場合、近年では訪問介護を受けたり介護施設に入ったりと外部のサービスを利用することが普通になっていますが、そういったサービスを受けるにはもちろんお金がかかります。
こういった介護リスクに備えるのが介護保険です。
現在、日本では40歳になったら介護保険に加入することになっています。
しかし、国の介護保険だけでは備えが十分とは言えないので、民間の介護保険でカバーできたら安心です。
保険を見直すタイミング

保険はさまざまなリスクに備えるためのものです。ライフステージが変われば家族内の状況も変わり、備えるべきリスクも変わってくるというのは往々にして考えられます。
その時どきに合った保険に見直せれば、保険料の節約にもつながります。皆さん一人ひとりの状況は違うと思いますが、一般的な保険を見直すタイミングについてお伝えします。
①新たなライフステージに入ったとき
- 就職したとき
- 結婚したとき
- 転職したとき
- 妊娠・出産したとき
- マイホームを購入したとき
- 離婚したとき
- 子どもが独立したとき
- 親を扶養に入れたとき
このようにライフステージが変化したときは、必要な保障内容が変化するタイミングと重なりがちです。
例えば結婚したときや妊娠・出産したときは、家族が増えることになりますね。
自分一人だけではなく、家族のことも考えなければなりません。
保障内容を見直す絶好のタイミングと言えそうですね。親を介護する可能性が高いなら、早いうちから介護保険などを検討するとよいと思います。
また、この場合は保険だけに頼るのでなく親や親族と話し合いを十分に行ってください。
②保険の更新をするとき
保険の更新も見直しのよいタイミングと言えます。
年齢が上がることで保険料が上がってしまったり、年々新しい保険商品が出て、より自分に合った保障が出てきたりといったことがあり得ます。60代を過ぎてくると、月4万円以上するような高額な保険料もあります。
早いうちから保険料の支払いを想定していれば結果的に節約となりますので、今の保険と比較検討してみてください。
生命保険・医療保険それぞれの節約ポイント

それでは、生命保険と医療保険の節約ポイントについてお伝えします。
生命保険の節約ポイント
もしも生命保険以外でカバーできるものがあれば、思い切ってそれだけに絞ってもよいかもしれません。
例えば、住宅ローン。一般的に、住宅ローンには団信と呼ばれる団体信用生命保険があります。
これは、契約者が死亡したり高度障害状態になったりした場合に住宅ローンの支払いが免除されるというものです。最近では生命保険の保障内容と重複するような団信も多くなっています。
“三大疾病保障付き”といった内容のものですね。同じ内容は1つだけで充分!
ぜひチェックしてみてください。
また、勤めている会社によっては会社の福利厚生として、遺族に年金が支払われる制度があるところがあります。
自分の会社の制度について、意外と知らない方が多いので、確認してみることをおすすめします。
医療保険の節約ポイント
医療保険は保険会社によってさまざまな商品がありますが、基本的には入院保障や通院保障などのあらゆる保障を手厚くすればするほど、保険料が高くなってしまいます。
ならば保障内容を本当に必要なものだけに絞って、無理なく支払える保険料に再設定しましょう。
また、同じ内容の保険でも、保険料の支払い方法を月払いにするか年払いするかによっても、トータルで支払う保険料が変わってきます。
このようなプランの見直しや支払い方法の見直しなどの各種サポートは、街にある保険の窓口はもちろん、インターネット上でも無料相談を実施しているので、積極的に活用してみてください。
▼FPへの無料相談ができるサイト▼
まとめ
保険は1度入ればずっとそのままでよい、ということはありません。
加入している保険が今の自分に本当に合っているのかを定期的に見直しつつ、適切なプラン変更をすることが、保険料の節約につながります。
この記事が少しでもお役に立てば幸いです。
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