WiMAXには固定回線や他のモバイルWi-Fiなど、比較対象がたくさんあります。
また、WiMAXにはプロバイダがたくさんあるので、ここでも比較が必要です。
こうした比較をする上で、抑えておくべきポイントは以下の通りです。
- WiMAXをはじめとしたモバイルWi-Fiは、固定回線と違ってすぐに利用開始できる
- モバイルWi-FIの中で、ギガ放題プランとプロバイダがあるのはWiMAXだけ
- WiMAXのプロバイダを選びには、実質月額が最重要
- プロバイダを選びには、キャンペーンやサポートも重要
- 実質月額が一番安いのはGMOとくとくBB
今回はこれらの内容について、各社を比較をしながら詳しく説明していきます。
WiMAXと他通信サービスの違い
WiMAXは、モバイルWi-Fiの1つです。
モバイルWi-Fiと固定回線には大きな違いがあり、WiMAXと他のモバイルWi-Fiにも違いがあります。
ここでは、モバイルWi-Fiと固定回線の違いと、WiMAXと他のモバイルWi-Fiの違いについて説明していきます。
モバイルWi-Fiと固定回線の違い
モバイルWi-Fiと固定回線の主な違いは、以下のとおりです。
モバイルWi-FI | 固定回線 | |
工事 | 不要 | 必要 |
利用開始までの時間 | 早い | 遅い |
自宅以外での利用 | 可 | 不可 |
通信速度 | やや速い | 速い |
通信の安定感 | やや不安定 | 安定 |
固定回線を利用する場合、インターネット契約後に開通工事が必要です。工事までには、契約から1ヶ月程度かかることも珍しくありません。
当然、工事が完了するまでは、インターネットは利用できません。
その点、モバイルWi-Fiは端末をスマホやパソコンとWi-Fi接続するだけでネットが使えるので、工事は不要です。
WiMAXにはモバイルルーターの他に、据え置きの「ホームルーター」もありますが、こちらもコンセントに挿すだけで使えます。
また、モバイルWi-Fiは持ち運びが可能なので、自宅以外でも利用可能です。
このように、モバイルWi-Fiは固定回線に比べて、簡単かつ迅速に利用できます。
ただし、通信速度や通信の安定感では、固定回線には敵いません。
有線で接続している固定回線と比べると、無線の電波を拾っているモバイルWi-Fiは速度や安定感に欠けてしまうのです。
とはいえ、モバイルWi-Fiの速度や安定感でも、ふつうにインターネットを利用するうえでは問題ありません。
WiMAXとその他のモバイルWi-FIとの違い
モバイルWi-Fiには、以下の種類があります。
- WiMAX
- Pocket WiFi(Y!mobile)
- NEXTmobile
- docomo
- au
- Softbank
それぞれの比較表は、以下の通りです。
使用回線 | 通信速度 | 通信の安定感 | 対応エリアの範囲 | データ使い放題 | プロバイダ | |
WiMAX | WiMAX2+ | ◎ | △ | △ | ○ | ○ |
Pocket WiFi | Softbank | ○ | ○ | ○ | △ | ✕ |
NEXTmobile | Softbank | ✕ | ||||
docomo | docomo | |||||
au | au | |||||
Softbank | Softbank |
ここでは各項目について、それぞれWiMAXと他のモバイルWi-Fiの違いについて説明していきましょう。
使用回線
「docomo」「au」「Softbank」の3大キャリアは、それぞれ自社の回線を使用しています。
また「Y!mobile(ワイモバイル)」の「Pocket WiFi(ポケット・ワイファイ)」と「NEXTmobile(ネクストモバイル)」は、Softbankの回線を使っています。
つまり、WiMAX以外のモバイルWi-FIは、いずれも3大キャリアのいずれかの回線を使っていることになるのです。
一方で、WiMAXは独自の「WiMAX2+回線」を使用しています。
通信速度・通信の安定感・対応エリアの範囲
WiMAX2+回線と3大キャリアの回線には、以下3つの違いがあります。
- 通信速度
- 通信の安定感
- 対応エリアの範囲
通信速度は、3大キャリアの回線よりもWiMAX2+の方が速いです。
2019年8月時点のWiMAXの最新機種「W06」は、下り最大速度1.2Gbps(1,200Mbps)で、固定回線にも引けをとりません。
ただしWiMAX2+回線の電波は壁を隔てると弱くなる性質を持つため、建物内や地下では通信速度が遅くなります。
その点、3大キャリアの回線なら、建物内や地下でも安定した通信が可能です。
またWiMAX2+回線は、3大キャリアの回線に比べて、対応エリアが狭くなっています。
対応エリア外では利用できないため、契約前に確認しておきましょう。
データ使い放題
WiMAXと他のモバイルWi-Fiの大きな違いは、データ使い放題プランの有無です。
WiMAXには月間のデータ通信量が無制限の「ギガ放題プラン」がありますが、他のモバイルWi-Fiにはこうしたプランはほとんどありません。
Pocket WiFiは「アドバンスオプション」を付けることで、月間のデータ通信量を無制限にすることも可能です。
ただし、アドバンスオプションでは使用できる回線が異なり、対応エリアはWiMAXより狭くなってしまいます。
プロバイダ
WiMAXと他のモバイルWi-Fiには、もう一つ大きな違いがあります。
それは、プロバイダの有無です。
WiMAXでいうプロバイダとは、いわば販売代理店のようなものです。
WiMAXのサービスは、複数のプロバイダがそれぞれ提供しています。
各プロバイダの間では、自分のところと契約してもらえるよう、価格競争が起こっています。
一方で、他のモバイルWi-FIにはプロバイダがないため、価格競争の起こりようがありません。
そのため、WiMAXは他のモバイルWi-FIより安価に契約できます。
比較ポイントの解説
ここまで説明してきたとおり、WiMAXには複数のプロバイダがあります。
どこと契約しても提供されるサービスは同じWiMAXなので、プロバイダによって性能が変わることはありません。
しかしプロバイダによって、月額料金や契約できるプランなどが異なります。
WiMAXはプロバイダの数が多いので、どこと契約するのがお得なのか分からないという人も多いでしょう。
WiMAXのプロバイダ選びの比較ポイントは、以下の通りです。
- 実質月額料金
- キャンペーン
- サポート
- 最新機種の有無
このうち実質月額料金は、契約期間の月額料金の総額からキャッシュバック金額を引き、契約期間で割った料金です。
これらのなかでも、実質月額料金は特に重要だと言えます。
最新機種については、2019年8月時点でモバイルルーターは「W06」、ホームルーターは「L02」です。
プロバイダによっては古い機種しか扱っていないところもあるので、最新機種が欲しい人は注意しましょう。
プロバイダ比較
先ほど説明したとおり、プロバイダを選ぶうえでは以下のポイントが重要です。
- 実質月額
- キャンペーン
- サポート
ここでは各項目についておすすめのプロバイダを3つ比較し、各プロバイダについて解説していきます。
実質月額で比較
2019年8月時点で、実質月額の安いプロバイダ上位3つと、それぞれの実質月額は以下のとおりです。
プロバイダ | 実質月額 |
GMOとくとくBB | 3,359円 |
JPWiMAX | 3,364円 |
BIGLOBE WiMAX2+ | 3,414円 |
※ギガ放題プランの場合
ここでは、これらのプロバイダについて紹介していきます。
GMOとくとくBB
「GMOとくとくBB」のギガ放題プランの月額料金は、以下のとおりです。
契約期間 | 実質月額 |
端末発送月 | 3,609円の日割料金 |
1~2ヶ月目 | 3,609円 |
3ヶ月目~ | 4,263円 |
GMOとくとくBBでは、キャッシュバックを実施しています。
キャッシュバック金額は、購入した機種によって異なります。
機種ごとのキャッシュバック金額は、以下の通りです。
WX05…31,500円
HOME01…30,500円
GMOとくとくBBでは、1世代前の機種の「WX05」を購入した場合、31,500円のキャッシュバックを受けられます。
このキャッシュバック金額を考慮すると、実質月額は3,359円です。
ただしGMOとくとくBBは、その他ほとんどのプロバイダと比べて、契約解除料が高くなっています。
WiMAXは、契約満了月(もしくはその翌月)の「更新月」以外に解約した場合、契約解除料を支払わなければなりません。
GMOとくとくBBとその他のプロバイダの契約解除料は、それぞれ以下の通りです。
契約期間 | GMOとくとくBB | その他のプロバイダ |
1~12ヶ月目 | 24,800円 | 19,000円 |
13~24ヶ月目 | 14,000円 | |
25ヶ月目~ | 9,500円 | 9,500円 |
※端末発送月の翌月を1ヶ月目とした場合
実質月額は安いものの、契約解除料が高いので、途中で解約する可能性が高いという人は注意しましょう。
JP WiMAX
「JP WiMAX(ジェイピー・ワイマックス)」の月額料金は、以下のとおりです。
プロバイダ | 実質月額 |
1ヶ月目(契約月) | 2,800円の日割料金 |
2~3ヶ月目 | 2,800円 |
4~24ヶ月目 | 3,500円 |
25ヶ月目〜 | 4,100円 |
JP WiMAXでは、契約者にAmazonギフト券10,000円分をプレゼントしています。
この金額も考慮すると、実質月額は3,364円です。
ただしJP WiMAXもGMOとくとくBB同様、契約解除料が高くなっています。
JP WiMAXの契約解除料は、以下の通りです。
プロバイダ | 実質月額 |
1年未満 | 30,000円 |
1~3年 | 25,000円 |
それ以降 | 9,500円 |
途中で解約する可能性があるという人は、注意しましょう。
BIGLOBE WiMAX2+
「BIGLOBE WiMAX2+(ビッグローブ・ワイマックス・ツープラス)」はキャンペーンページから申し込むと料金が安くなります。
BIGLOBE WiMAX2+では、以下2つのうち、好きな方の特典を選べます。
- 月額料金大幅値引き
- キャッシュバック+値引き特典
どちらを選ぶかによって、月額料金が異なります。
月額料金は「月額料金大幅値引き」の方が安いですが、実質月額は「キャッシュバック+値引き特典」の方が安いです。
キャッシュバック+値引き特典の月額料金は、以下の通りです。
プロバイダ | 実質月額 |
0ヶ月目(サービス開始月) | 0円 |
1~2ヶ月目 | 3,695円 |
3ヶ月目~ | 4,380円 |
BIGLOBE WiMAX2+でもらえるキャッシュバック金額は30,000円です。
(クレジットカード払いの場合。口座振替ならキャッシュバック金額は15,000円)
キャッシュバック金額を考慮すると、実質月額は3,414円になります。
キャンペーンで比較
WiMAXの各プロバイダでは、それぞれお得なキャンペーンを実施しています。
各プロバイダが実施しているキャンペーン内容は、主に以下のいずれかです。
- 月額料金の割引
- キャッシュバック
- Amazonギフト券プレゼント
プロバイダを選びには、こうしたキャンペーン内容にも要注目です。
ここでは、これらのキャンペーンを実施しているプロバイダを紹介していきましょう。
GMOとくとくBB
GMOとくとくBBでは、先ほども説明した通り最大31,500円のキャッシュバックがもらえます。
GMOとくとくBBでは、端末発送月を含む11ヶ月目にキャッシュバックの案内メールが届き、返信した翌月末にお金が振り込まれます。
ただし、キャッシュバックの案内メールが来た翌月末までに返信しなかった場合、キャッシュバックは受けられません。
GMOとくとくBBはキャッシュバックがもらえるまでの期間が長いため、うっかり手続きを忘れるリスクも高いです。
そこでおすすめなのが、キャンペーンページを利用して申し込むことです。
キャンペーンページから申し込んだ場合、キャッシュバック特典はありませんが、月額料金が大幅に値引きされます。
公式ページとキャンペーンページ、それぞれの月額料金の比較表は以下のとおりです。
公式ページ | キャンペーンページ | |
0~2ヶ月目 | 3,609円 | 2,170円 |
3~36ヶ月目 | 4,263円 | 3,480円 |
37ヶ月目~ | 4,263円 | |
キャッシュバック金額 | 最大31,500円 | 0円 |
実質月額 | 3,359円 | 3,374円 |
※ギガ放題プランの場合
このようにキャンペーンページから申し込んでも、公式ページから申し込んだ場合と比べて、実質月額はほとんど変わりません。
ただし、最新機種のW06を購入する場合、実質月額はキャンペーンページの方が安くなります。
もちろん、キャッシュバックがない分、お金をもらい損ねるリスクもありません。
さらにキャンペーンページは公式ページに比べて、契約解除料が安くなっています。
公式ページとキャンペーンページ、それぞれの契約解除料の比較表は以下のとおりです。
契約期間 | 公式ページ | キャンペーンページ |
1~12ヶ月目 | 24,800円 | 19,000円 |
13~24ヶ月目 | 14,000円 | |
25ヶ月目~ | 9,500円 | 9,500円 |
このように、キャンペーンページなら他のプロバイダと契約解除料は変わりません。
以上のようにメリットばかりですので、キャンペーンページから申し込むことをおすすめします。
Broad WiMAX
「Broad WiMAX(ブロード・ワイマックス)」の月額料金は、以下の通りです。
プロバイダ | 実質月額 |
0ヶ月目(利用開始月) | 2,726円の日割料金 |
1~2ヶ月目 | 2,726円 |
3~24ヶ月目 | 3,411円 |
25ヶ月目~ | 4,011円 |
Broad WiMAXの実質月額は3,550円で、先ほど紹介した上位3社には及ばないものの、間違いなく安い部類に入ります。
ただしBroad WiMAXでは、月額料金に加えて18,857円の初期費用がかかります。
この初期費用は、他のプロバイダにはありません。
しかしweb割キャンペーンを適用すれば、初期費用が無料になります。
web割キャンペーンの適用条件は、以下の3点です。
- クレジットカード払い
- 指定オプション加入
- web申込み
指定オプションについては、端末到着後すぐに外しても問題ありません。
ただしweb割キャンペーンを適用して契約し、24ヶ月以内に解約した場合、契約解除料とは別にキャンペーン違約金として9,500円がかかります。
JPWiMAX
先ほども説明したとおり、キャッシュバック特典があるプロバイダと契約した場合、期間内に手続きを忘れてお金をもらい損ねる可能性があります。
どのプロバイダもキャッシュバックがもらえるまでの期間が長いため、忘れてしまう可能性は高いと言えるでしょう。
そんな方におすすめなのが、JPWiMAXです。
JPWiMAXでは、契約してすぐにAmazonギフト券10,000円分がもらえます。
これなら、もらい損ねる心配はありません。
サポートで比較
プロバイダ選びには、サポートの充実度も重要です。
サポートが充実しているプロバイダと、それぞれのサービス内容は以下のとおりです。
プロバイダ | サービス名 | 月額料金 | 受付時間 |
So-net 安心サポート | 300円(12ヶ月間無料) | 9~21時 | |
UQ WiMAX | おまかせサポート | 350円(2ヶ月無料) | 10~20時 |
BIGLOBE WiMAX2+ | BIGLOBEお助けサポート | 475円(2ヶ月無料) | 9~21時 |
ここでは、各プロバイダのサポートについて紹介していきます。
So-net WiMAX
So-net WiMAXには、「So-net安心サポート」というオプションがあります。
これは、インターネットやパソコンの疑問を電話で相談できるサービスです。
月額料金は300円ですが、So-net WiMAXと同時に申し込めば、12ヶ月間無料で利用できます。
ただし、So-net安心サポートには別途相談料金がかかります。
毎月1件目の相談料金は無料ですが、2件目以降は1,200円です。
電話の対応は1月1日と2日、メンテナンス日を除いた日の9時~21時までとなっています。
UQ WiMAX
「UQ WiMAX(ユーキュー・ワイマックス)」には、「おまかせサポート(遠隔サポート)」というオプションがあります。
これはパソコンのトラブル時、オペレーターがお客さんのパソコン画面を遠隔操作して問題を解決してくれるサポートです。
月額料金は350円で、最初の2ヶ月は無料となっています。
受付時間は、年末年始(12/30~1/3)と法定電源点検日を除いた全日の10時から20時までです。
BIGLOBE WiMAX2+
BIGLOBE WiMAX2+には、「BIGLOBEお助けサポート」というオプションがあります。
これは、パソコンやスマホの困りごとを電話で相談できるサービスです。
パソコン画面をオペレーターに共有することで、遠隔サポートもしてもらえます。
月額料金は475円で、最初の2ヶ月は無料です。
受付時間は365日年中無休で、9時~21時までとなっています。
発送スピード
WiMAXをすぐにでも利用したいという人にとっては、端末の発送スピードも重要です。
発送スピードが早いプロバイダ3つと、それぞれの発送日は以下のとおりです。
プロバイダ | 発送日 | 申し込み期限 |
GMOとくとくBB | 最短即日 | 平日15:30 土日祝日14:00 |
JP WiMAX | 最短即日 | 平日12:00 |
Broad WiMAX | 最短即日 | 平日13:00 |
ただし、いずれも端末の在庫状況によっては、即日発送ができない場合もあるようです。
結論は実質月額で選ぶのがおすすめ
WiMAXはプロバイダによってそれぞれ違いがありますが、プロバイダ選びで一番重視すべきなのは、やはり実質月額の安さです。
実質月額が安いプロバイダ上位3つと、それぞれの料金は以下の通りです。
プロバイダ | 実質月額 |
GMOとくとくBB | 3,359円 |
JPWiMAX | 3,364円 |
BIGLOBE WiMAX2+ | 3,414円 |
ただし、GMOとくとくBBとJP WiMAXは他のプロバイダに比べて、契約解除料が高くなっているので注意しましょう。
契約解除料が気になるという方には、GMOとくとくBBのキャンペーンページから申し込みましょう。
キャンペーンページから申し込んだ場合の実質月額は3,374円で、公式ページとほとんど変わりません。
キャンペーンページなら、契約解除料が他のプロバイダと同額になっているので、おすすめです。
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